ジェーン・カンピオン

『ピアノ・レッスン』（The Piano）は、1993年公開のフランス、ニュージーランド、オーストラリアによる合作映画。監督・脚本はジェーン・カンピオン（Jane Campion）。主演はホリー・ハンター（Holly Hunter）、ハーヴェイ・カイテル（Harvey Keitel）。第46回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。19世紀のニュージーランドを舞台に、ピアノの音色を言葉代わりにする女性と、原住民マオリ族に同化した一人の男性との激しい愛を描いた恋愛映画。第66回アカデミー賞において作品賞を初めとした8部門にノミネートされ脚本賞、主演女優賞、助演女優賞の3部門で受賞を果たした。助演女優賞を受賞したアンナ・パキン（Anna Helene Paquin）の11歳での受賞は『ペーパー・ムーン』でのテータム・オニール（Tatum O'Neal）（当時10歳）に次ぐ史上2番目の若さでの受賞であった。イギリスの作曲家、マイケル・ナイマン（Michael Nyman）によるサウンドトラックは注目を集め、全世界で300万枚以上の売り上げを誇った。特にメインテーマとも言うべきピアノソロ曲『楽しみを希う心』は印象的で、劇中では主役のホリー・ハンターが自身で演奏を行っている。