『アイズ ワイド シャット』(Eyes Wide Shut)は、1999年製作の映画。スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督の遺作となった。原作はアルトゥル・シュニッツラー(Arthur Schnitzler)の『夢小説』(1926年)。主演の2人に加え、結果的に監督の遺作となったという話題性も上乗せされて、7月以降のロードショーでは世界的なヒット作となった。タイトルの Eyes Wide Shut は、英語の常套句 “(with) eyes wide open”(目を大きく開いて)をもじった一種の言葉遊びで、結婚にまつわるベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)の警句が直接の出典とされ、さらに遡って『テンペスト (シェイクスピア)』をルーツとする指摘もある。なお、当映画の試写会5日後に監督スタンリー・キューブリックは急死する。死因は発作要因不明の心臓発作とされている。
アメリカでの公開は性的シーンによってNC-17(成人映画扱い)の指定を避けるため(ワーナーとの契約でR指定が条件だった)、キューブリックの右腕であったレオン・ヴィタリ監修で性交シーンには後ろ姿のヌード・モデルやローブを着た男女の人影などが合成されて、R指定で公開された。日本では無修正版で公開され、R-18(成人映画扱い)に指定されている(アメリカでのビデオ販売の際はVHS、DVDでは無修正のUnrated版とR指定修正版が併売されていた。Blu-rayでは無修正版のみ)。
アイズ ワイド シャット(Eyes Wide Shut) 基本情報
公開日 | アメリカ合衆国 / 1999年7月16日 日本 / 1999年7月31日 |
配給 | ワーナー・ブラザース |
上映時間 | 159分 |
スタッフ | 監督 / スタンリー・キューブリック 脚本 / スタンリー・キューブリック、フレデリック・ラファエル 原作 / アルトゥル・シュニッツラー 製作 / スタンリー・キューブリック 製作総指揮 / ヤン・ハーラン 音楽 / ジョスリン・プーク |
キャスト | (役名 / 俳優) ビル / トム・クルーズ アリス / ニコール・キッドマン ヴィクター・ジーグラー / シドニー・ポラック マリオン / マリー・リチャードソン ニック / トッド・フィールド ドミノ / ヴィネッサ・ショウ ホテルの受付係 / アラン・カミング ミリチ / ラデ・シェルベッジア ミリチの娘 / リーリー・ソビエスキー サリー / フェイ・マスターソン サヴォス / スキ・デュモン 赤い外套の男 / レオン・ヴィタリ |
関連サイト (外部リンク) | Eyes Wide Shut – Trailer |
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